宝塚版悪魔城ドラキュラのチケットがご用意されたので、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』をプレイして万全の体勢で宝塚大劇場に行ってきました。という日記。
前半は月下の夜想曲、後半は宝塚版悪魔城の話をしています。宝塚悪魔城の感想を読みにいらした方は、こちらのインデックスからジャンプできます。
悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
昔々、近所の友達んちで触らせてもらった記憶はあるのですが、自力で踏破した記憶がないので改めて通してプレイしました。前半はちょいちょい記憶に残っているエリアがあったものの後半はまったくの初見だったので、当時の私は逆さ城には到達していなかったようです。
感想は「お、おもしろー!!」の一言に尽きる。メトロイドヴァニアの礎にして既にひとつの完成形になっていて、シリーズを代表する一作になっているのも納得です。今遊んでもめちゃめちゃ楽しい。どうしてPSとスマホでしか遊べないんですかコナミさん! 宝塚公演で新規の方がいらっしゃるかもしれないし、Switchで配信しませんかコナミさん! スマホで遊ぶのは絶対キツいっすよ月下!
私がこれまでにがっつりやり込んだ悪魔城タイトルは暁月と蒼月の2作なので、アルカードに対して「ちょっと面白い偽名を名乗ってる人」という印象が強かったのですが、月下を遊んでみるとオモロが加速しますね。なんか……かなりヘンな人だぞ……! ドット2Dグラフィックだから許されるトンチキ装備品・飲食品の数々が味わい深い。
アルカードの設定上の実年齢は400歳だそうですが、長命種らしい達観や老成感が希薄で、20代の頃の置鮎さんの声も相まって感性や精神が良い意味で『青い』人だなあと思いました。パパ上同様に眠っている時間が長いから、実年齢に対して活動年数はそんなに長くないのかもしれない。
そういえば、私が人生で初めて触れた悪魔城はGB版の『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』でした。こちらも近所の友達んちで触らせてもらったパターン。長年ドラキュラくんは正史の悪魔城からは完全に隔絶されたパラレルワールドかと思っていたのですが、月下のアルカードの傍若無人ぶりを見ていると、なんというかドラキュラくんと同一人物でも全然納得できるような気がしてきますね。
少し話題は逸れますが、たまたま直近で遊んでいたゲームがドイツ産のメトロイドヴァニア 『Monster Sanctuary』だったので、国境を超えた進化の歴史を見るような感慨深さがありました。月下の遺伝子はこれからも世界中の開発者に受け継がれていくのでしょう。今後どんな探索ゲームが誕生していくのか、未来が楽しみですね。
まだマップが全然埋まっていないので、落ち着いた頃に改めて悪魔城に帰還して空白を埋めたいと思います。次はガラモスをしばきにいくぞ。
悪魔城ドラキュラ 〜月下の覚醒〜
アルカードがいた!!!!!
悪魔城玄関BGMと共にアルカードが現れた瞬間に約束された勝利!!
思ってたのの8倍ぐらい原作ゲームに寄せていたので、『月下の夜想曲』ファンの方に是非ともご覧いただきたい。テンポや演出の方向性がニチアサ特撮のノリに近いので、宝塚初心者の方でも楽しめるのではと思います。ライビュもあるそうですよ。
元々原作のテキスト総量が少ないせいか、そのまま台本に採用されている台詞がとても多かったですね。ボス戦前後の会話シーンはほぼ原作そのままだったんじゃないかな。
また、原作楽曲が一通りオケ編されているので、実質『月下の夜想曲』オケコンも兼ねているという贅沢ぶり。宝塚の銀橋に立つアルカード絶対見たいじゃん、というのはもちろんのこと「宝塚歌劇オーケストラが生演奏する山根ミチルさん楽曲聴きたすぎる」というのがチケット確保に乗り出す動機として大きかったので、音楽面もたいへん楽しめました。
既に公式がネタバレしているので補足すると、『Bloody Tears』と『失われた彩画』に歌詞がつきました! やったぜ。
ちなみに宝塚大劇場に伺うのは6年ぶり2度目。母に誘われて拝見した2019年の雪組公演『壬生義士伝』+『Music Revolution!』が初めての宝塚でした。お芝居もレビューもちょうど今回と正反対のテイストだったので、宝塚歌劇の様々な色彩を拝見できて嬉しい。
ここからは感想というか、覚書の羅列を残しておこうと思います。観劇帰りの阪急電車で手帳に書き留めたメモ群ほぼそのままなので、少々とっ散らかった文章になっています。
ネタバレが多いので、東京公演を観に行かれる方はここで引き返してください。

ネタバレ前のクッションドリンク
- 開演直前のBGMが『祈り』! これは! ロード画面! なんて信頼できる舞台なんだ。
- 冒頭のリヒターがちゃんと輪廻の鉢巻ファッションだ! なんて信頼できる舞台なんだ(2回目)
- オープニングは正装なのに本編始まると軽装のアルカード。絶対デスに没収されてる。
- デスのガチメイク良すぎ。
- ドラキュラ軍団の特撮における悪の組織っぽさ好き。
- マグヌスって誰だろうと思ったら、ドラマCDにしか登場しないインキュバス(CV諏訪部さん)だそうですね。ネタの拾いどころがコアだ。
- 宝塚ゆえカップリングはバチバチのアルカード×マリア。
- 急に生えたロベスピエール(原作には登場しません)(でも原作開始時点での舞台が”1792年のヨーロッパのどこか”なので、時代的にはあってる)
- 原作通りにやると最初から最後まで悪魔城の中だけで話が終わってしまうので、外部のシーン追加で場面転換させたかったのはめっちゃわかる。
- アルカードのおうちに剣魔がいる……!
- アルカードが座っている時の態度が悪いの”理解る”。やけに姿勢の悪い座り方をするドラキュラ家。
- デス渾身の女装おもしろすぎた。
- マリアのお歌がとってもAwesome。素敵な歌唱だなあ。
- やけにBPMが早い木彫パルティータじわる。
- 四聖獣に生身のキャストがつくとは思わなかった。
- サキュバス戦で例のセリフが聴けてHappy。
- 黒幕なのに原作では出番の少なかった神官シャフト、宝塚版では最初から最後までしっかり悪の幹部としていきいき活躍している。輝いてるよ、シャフト。
- パール舞踏曲が流れるお陰で「あなたオルロックだったんですね!?」と理解できる仕組みちょっと面白かった(なお巨大化オルロックは出てきませんでした)
- 再現度100%の聖なるメガネ良すぎ。そう、アルカードはヘンな眼鏡いろいろ持ってる貴公子。
- 贅沢すぎる『夜曲』
- 逆さ城の出現シーンまでご用意されていて心の中で大喝采しちゃった。
- ドラキュラパパの出番がとても多くて嬉しい。足の組み方の再現度よ。
- 宝塚版ドラキュラ戦は当たり判定がわかりやすい(真祖は登場しないので)
- コウモリに変身しなくても上空マップを埋められる宝塚版アルカード。これがトップスターの力。
- よく考えたらヴァンパイアに噛まれたらヴァンパイアになるって発想なかったな……月下でそういう描写がなくて……。
- 月下のドラキュラ父は真祖のイメージ強いけど、リサが治療手段を探してたということは宝塚版ではキャッスルヴァニア系の感染者設定なのかな……?
- やけに再現度の高いリヒター戦の緑ボール🟢
- おそらくアルカードソードを装備しているので、ヴァルマンウェ無双はありません。正攻法プレイヤーだ。
- 原作ではいつのまにか闇堕ちしていたリヒターですが、宝塚版はわりとじっくり尺を取って闇堕ち過程が描写されていてナイス。
- 原作のラストバトルで「ああ、月下は父子相剋と愛の物語だったんだな」と思ったので、宝塚版でがっつりパパ上を救済してくれて胸が熱い。
- 爺は欠席です!
- まさか令和に新規で悪魔城グッズ出るとは思ってなかったのでうれしい。トート買いました!
- まさか令和に悪魔城コラボカフェを拝めると思ってなかったのでうれしい。ノンアルコールドリンクとワッフルヴァニアいただきました!
- レビューを拝見するのも随分久しぶりでしたが、改めてじっくり観ると「シルエットのきれいな沢山の布と美しい所作がノンストップ1時間」なのでクロッキー大会開きたくなりますね。歴史が培ったナイスポージング。
- 「もはや伝統芸能の領域に到達している!」というのがレビューに抱いた印象なのですが、演出家の方がベテランofベテランなんですね。納得。
- それにしても1時間半のお芝居を終えたばかりで僅かな休憩時間しか挟んでないのに、1時間ぶっ通しのショーに立つ皆さまの生命力よ。場面転換があるにしてもフィジカルの強さが異次元。しかも1日に2公演の日もあるわけでしょう。東京公演まで事故なく元気に過ごされますように!

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