手のイラスト資料集が書籍化しました

当サイトで公開している手のイラスト資料集が書籍化しました。

手のイラスト資料集はWEBからコピペして使えるデジタル素材の手軽さが利点なので、そのまま紙媒体に引き写してもWEB漫画の書籍化のような恩恵は無いような……? というのがお話を頂いた時に真っ先に浮かんだ懸念事項だったので、その点をなるべく払拭できるようあれこれ挑戦してみました。

ちょっと気になってるけど安くない買い物だし、どうしようかな? と迷っている方向けに、この書籍の内容に関してちょっと詳しめにご紹介します。

  • 描き下ろしは手の描き方講座、読み物系TIPS2点、新規の手の資料(新規資料はたしか30ページ分ぐらい描いたかな?と思います)
  • パラッと紙でめくって確認する上での利便性を考慮して「脱力・指差し・握り拳」は多角図を掲載
  • 収録素材はWEB版の4倍程の大きさで透過済み、商用トレスOK
  • 全ページ日本語と英語の2言語併記というバイリンガル仕様
  • 文化的な背景を考慮して、日文と英文で敢えて全く異なる内容のテキストにした部分もあるので、語学が好きな方は是非探してみてください

本書の方針としては、美術の教科書というよりはある種のチートシートを目指しました。キャラクターイラストを描く上でおさえておきたいポイントやバランスの取り方に特化しています。言い方を変えれば、写実性はある程度捨てて、イラストとしての見栄えを優先する、という感じです。
ガチで正確に、あらゆる角度で自由自在に手を描きたい場合、より専門的な美術解剖学の教科書をお勧めします。手だけでなく前腕〜上腕〜鎖骨、欲を言えば上半身、更に全身の重心も含めて学んでようやく完成するので、手だけの専門技法書より全身を網羅した総合的な教科書が結局近道なんじゃないかなという気がします。

また、今回私はひたすら資料の作画と解説テキストを作成して、最終的なレイアウトやデザインは編集さんとデザイナーさんにお願いする分業体制での執筆になりました。お陰様で素敵な表紙と紙面デザインが誕生しました。ありがとうございました。
そして翻訳はLydia Mankinsさんに担当して頂きました。再び同じプロジェクトに関われてとても嬉しく思います。翻訳校正は資料作画と同時進行で私が兼任したので、あらゆる相談に的確に応えてくださる頼もしさと、臨機応変な翻訳スタイルに、たいへんお世話になりました。Thanks!

WEB版の手の資料集は、今後も不定期更新していきます。書籍化したからといって掲載を取り下げることはありませんので、ご安心ください。「WEB版で十分足りてるし、本はまあいいかなー」という方も、どうぞ気兼ねなくこれからもWEB版資料をご利用ください。少しでも創作ライフのお役に立てれば、制作者冥利に尽きるというものです。

今後トモヨロシク✍️

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ところで恐ろしいことについ先日大きめの誤植というか、データミスが発覚しました。商業誌でもやらかしてしまう……入稿してから初めてミスに気付く事案……申し訳ない……。
p133 [狐の窓]に同一の資料が2セット掲載されてしまっています。汎用性の低いポーズなので元々2点のみ掲載で、紙面が余るようなら反転図で、という予定だったのですが、どこかで指示書の伝達ミスがあったようです。Kindle版は修正対応済みで、紙の本についてはもし重版されたら2版で修正とのことでした。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

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